私たちの練習方針 昨今

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「私達の練習方針 昨今」 

昔の教歌に、このような歌があります。

「人の弟子 かまえて弓をそしるなよ その人毎に思いありせば」

これは 道場では師範は一人であって、

仲間同士で口出しをすることがあってはならない、という教えです。

浦上栄先生は、ご健在のころには、このことに徹しておられました。

新しい人が見えると、いつもご自身が手を取って親切に教えられていました。(私も学生時代にこのよ

うにしていただき教わりました)

決して他の人に初心者の指導を託したりはしておられませんでした。当時、浦上博子先生(栄先生の義理の娘)でさえ決して指導には口を出されませんでした。今振り返ってみると、その当時、直接指導を受けた人は本当に幸せです。

なぜなら初心者の時に教えられたことは、ずっ~と、その人についてゆくからです。

この大切な初心の時に、いろいろな人から、いろいろな教えを受けますと、その人は混乱して、どのような引き方がよいのか解らなくなってゆきます。やがて関心をなくし弓をやめてしまうのを、よく目にします。当会にもよく、そのような不満を抱いておいでになる方が来られます。「違うよね~!」とよく言っておられました。

現在は体育館型弓道が主体になっていて、すぐに弓連の段を取ることを主な目標にさせ、まず、歩き方など審査用体配を教えこみ、純真に日本の伝統ある弓を学びたいと思って入会しようとした人の関心を、削いでゆきます。また、弓連の00段を持っていないと、公な体育館弓道場でも「弓を引かせない」と言うところが多々あるそうですのですね。それで仕方なく、いろいろ変化する段取り競争の体配や、動作を学ばざるを得なくなってしまうようです。管理人が知っているだけでも何度か、トップが変わるたびに体配、動作が変えられていきました。一方、初心者はそこを耐えて少し進歩していくと、今度は講習会に行くことを強く勧められます。そこで又、いろいろな指導者に、いろいろなことを教えられ、困惑していきます。しかし、少数の強い人は、やがてその混乱の中で耐えぬいて自分なりの引き方を身に付けられ、段や称号をとり、やがて先生と呼ばれるようになってゆきます。そして今度は、その人が、自分の経験、引き方を他の人に教えてゆくようになっていきます。おかしな話ですね!

残念なことですが、浦上栄先生 の日置流印西派を学んでおられる方でも中には日置流体配が出来ない、いや知らない方が多いのは、悲しいことです。射技も同様です。

綺麗な離れをしていた熟練者たち(初心者なら別ですが…)が、作った残身即ち、離れた後さらに大きく開こうとする二段離れになっていくのをよく見かけます。そして、なぜそのようにするのか?との問いに対して「そのほうが大きく見え立派に見える又、そうしないと段が受からない!」と言うかもしれません。しかし初心者や未経験な人の目はごまかせても、長年修練してきた人の目はごまかせません。明らかに勝手離れになるか、後ろ狙いになっていきます。残身は左右均等な伸び合いの結果であるべきです。 そして角見が効いた残身はとても、綺麗で素晴らしいものです。

私たちは段を取ることを否定している訳ではありませんが、現在の弓界のようにあまりに段位に重きを置くと、日本の素晴らしい伝統ある弓術の素晴らしさが、なおざりにされていくのではないでしょうか!

[流々になりかかりこそちがうとも、極意のすじはおなじみちなり】 日置流琴玉歌

弓は流派によってその目的がありますので射技、弓具など少しの違いがありますが、それぞれに極めれば一様にすばらしいものです。

しかし、段をとることに重きを置き、自分が学ぼうとしている流派をなおざりにすると、やがて混乱に陥っていきます。さらに伝統あるそれぞれの流派のよさが影を潜めていくのではないでしょうか!

私たちはこの混乱の中に足を踏み入れることなく、まっすぐに一つの流派を学べるのは特権です!

私たちの通常の団体練習

まず巻き藁で順番に2射かそれ以上引き、遅れてくる人がいれば揃うまで練習します。巻き藁が基本です。順番に巻き藁を引くのは浦上栄先生が何時もそのようにして手本を示してくださったからです。栄先生は、まずご自分が先に引き手本を示され、そのあとに弟子たちが順番に続いたものです。そして個々に指導を受けそれから、射に入ったものです。

ですから、現在でも、まづ主たるものが先に引き、そのあとに続く人たちに指導を与えます。これは栄先生に習っている練習方法です。最近では巻き藁を引く前に一人一人声に出して、「射道の本意」をで言い、意味を噛みしめ思いの留め、その後、射に入ります。これを二回り行います。

それが終わったら全員で日置流印西派体配で射に入ります。時間がない時は略式体配で行います。大勢の時は詰めて1立で行うようにしています。たとえ的が人数分、無くても射込みます。(一つ的演武の要領で) 日置流は的を見て左足を開き、そこからで目縄(目で線を引く)を引き右足を開きますので、どこに立っていても基本ができていれば引けるはずです。弓倒しも日置流は内側に倒し、前の方を末筈で傷つけないよう気を配ります。これはいつも同じです。また射手が多い場合は二立で行います。その後、個人練習に入ります。個人の目標、会全体の目標を矢数をかけて練習します。

現在私達には充分な資料が供えられており、それを学び実践しようとする強い強い意志があればそれを学ぶのは可能です!

私たちの指導者は、永遠に浦上栄先生です。

何か困難に直面しますと、基本となる資料に戻り反省します。何時も学んでいる資料を思い起こし何が欠けてるか?よく考えます。ここで普段の貴方の個人研究が吟味されます(初心者の方は別です)。そして指導者がいる場合は遠慮なく助けを求めてください。〔指導者〕は可能な限り資料の表現を用いるように努力します。そしてその発言を資料から裏付けるように努力します。資料は「弓道教本第2巻の浦上栄先生の言葉」「紅葉重ね」「もみじの春秋」をよくよく読み込んで実践します。それだけで充分です。

ですから、私達全員は、絶えず資料の勉強をすることが必要になってきます。

そして、決して個人的な見解を決して伝えることがないように細心の注意を払います。

また団体練習、合宿の時などには時間を取り、皆で書物から勉強し反省、実践します。これは他の人から見ると地味に見えもしれませんが、私たちはこれで充分に楽しんでいます!資料に書かれていることを少しずつ実践していくと、浦上栄先生が言われた言葉の意味が僅かずつですが理解できてきます。

自分の歩んでいる方向は間違っていない! と自信を持ててきます。

また、日置流印西派の教えは大変合理的で、15間の近的の射法には最適だと、確信できてきます。

弓は本当に楽しいですよ!

始めて1ヶ月くらいの新人です。明快な教えがあるので断然進歩は早いです。h20,3

弓構            打起              

三分の二  詰合・伸合・やごろ

離れ・残心                   

栄先生は次のように言われています。

物には本末があり、事には終始がある。遠きに行くには近きからするように、射道においてもまた同じで、それぞれ順序がある。それ故、体育、修養のみに供してる今日でもなお、古来から伝わっている射法に従って、これを学ぶことが最も必要である。いやしくも、これに拠らなくては射の目的も また、その効を失うに至るであろう     

  「 紅葉重ね」より

 私たちもこの言葉に励まされ、射の目的を失うことがないように日々修練をしております。

私たちは、日置流印西派浦上栄先生の教えをを学べて本当に幸せです!数は少ないですが、このことに賛同する仲間と励まし合いながら互いの進歩を褒めあい日々楽しく、真剣に学びあっています。是非、心ある方は私たちと共に、学びあいましょう!私たち一同、心よりお待ちしております!

 最近の練習状況 令和3年

ここで少し振り返ってみますと、真の同志と力を合わせ稲城紅葉会を設立して約20年位立ちましたが、その間多くの方の励ましや協賛をいただき、やっとここまで来ることが出来ました。特に初めの頃は段取りのとらわれない正面の方も多く参加していただきご援助頂いたことを深く感謝しています。それから徐々に日置流に関心ある人や、良いとこ取り(手内の作り方)を狙って来られる方や、社交場と勘違いされいる方など様々でしたが、ここにきてやっと日置流だけを学ぶ方ばかりになり、全員で日置流体配で射位に立てるようになりました。これまでに約100人前後の方が入会されましたが、現在学び続ける意思を持っておられる方は約2割位になりました。勿論人数を増やすことが目的ではありませんのでこれで充分ですが、私たちの射技もここで振り返ってみる良い時期だと思い、基本的なことに目を向けていきたいと思っています。

・まず、栄先生の射道の本意】をよく理解することです。最近では巻き藁を引く前に一人一人声に出して、射道の本意をで言い、意味を噛みしめ思いに留め、その後射に入ります。これを二回り行います。貴方は肝を練ることができていますか!貴方は自己を正しく整えていますか!    そうであれば…その後、射を行いましょう。

・さらに狙い】をキチンと取ることです。それも三分の二でしっかり取り、的を見ながら「弓を引く」ことです。決して「矢を引いて」は成りません。私たちが学ぶ日置流はその点が解りやすく記されています。これは紅葉重ねが理解できていないと無理です。

多くの方はここでヘコタレます。後ろから見て狙いを教えても、私は両目で狙うとか、左目が強いとか、挙句の果ては居直るとか いろいろです。ここでも、その人の射道の本意の「自己を正しくして…」が試みられます。多くの方は、これをクリアーしてこられました。しかし今までにここで離れる人が何人もおられましたが、残念なことです。ですから私たちも自分に厳しくして「自己を正しくして…」ゆきたいと思います。

そして浦上栄先生の言われた次の言葉に恥じぬよう、日々努力を続けたいと思います!

「…しかし理論は永久に消滅は致さぬと思います。いづれ他日、上手な熱心な方が出られて、日置流の技の真髄を永久に伝えてくださるであろうことを、私は信じて疑わぬものであります」「もみじの春秋」「同門会たより」

 心の熱い人!来たれ!   

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